すでに設立している非営利的、社会貢献的な任意団体が、法人格のある団体へ移行する選択肢としてNPO法人ではなく一般社団法人の法人格の選択を検討する場合があります。
近々、そうした希望を持った団体が、ひの市民活動支援センターにいらっしゃる打診があったので、よりよい相談のための資料として、一般社団法人に関する書籍を購入しました。
奥付は本年5月のもので4月に発刊されたばかりなので最新の事柄が記載されていると思われます。
日野市内で「他者のためになる」、「社会に貢献したい」という団体を立ち上げたいという希望がある方は、NPO法人とするか一般社団法人とするか、あるいか法人格の無い任意団体とするか、迷うようであれば、どうぞ、ひの市民活動支援センターにいらしてください。
それらの違いや設立・運営のノウハウを説明することができます。
なお相談には予約が必要ですがお気軽にどうぞ。
書籍「一般社団法人設立・登記・運営がまとめてわかる本」
高橋 和也、森成 翔 著
発行月 令和7年5月(奥付記載)
発行所 日本法令
<書籍説明文より>
一般社団法人は、地域のスポーツチームやボランティア団体、資格認定事業など、さまざまな分野で活用できる法人格です。
設立手続きが簡易であり、税制上の優遇もあることから近年注目を集めており、法人としての年間設立数でも株式会社、合同会社に次ぐ多さとなっています。
本書は、一般社団法人の一連の設立手続きの流れ、必要な定款の作成、登記の手続き、税務・会計のポイント、社員総会や理事会の運営方法などをまとめて解説するものです。
一般社団法人の設立や税務・会計のサポートを専門とし、自身でも一般社団法人を立ち上げて運営している税理士と、同じく一般社団法人の登記や定款認証の経験が豊富な司法書士が執筆しました。
設立を検討中の人にとっては、自身の目的に一般社団法人が合致しているかどうかが判断でき、既に設立を決意した人にとっては、行うべき具体的な手順やタスクが俯瞰できるものになっています。
また、そのような人を支援する専門家(税理士、司法書士、行政書士など)にも役立つよう、情報の取捨選択につとめました。
社会に貢献する活動を、多くの賛同を得ながら進めたい人を応援する1冊です。
目次
第1章 一般社団法人について知ろう
第1節 一般社団法人の基本の「き」
第2節 一般社団法人の会計
第3節 一般社団法人の法人税
第4節 一般社団法人の消費税
第5節 一般社団法人の組織と機関
第2章 設立の流れ
第1節 法人の目的と実施する事業
第2節 収支見込みを作成する
第3節 非営利型か普通型かを決める
第4節 組織・機関の構成を決める
第5節 役員等の人選
第3章 定款を作成する
第1節 定款作成の全体の流れを把握する
第2節 設立時社員を決める
第3節 名称を決める
第4節 主たる事務所の所在地を決める
第5節 目的と事業内容を決める
第6節 公告方法を決める
第7節 社員の資格の得喪に関する規定を決める
第8節 事業年度を決める
第9節 非営利型・普通型を決める
第10節 機関設計を決める
定款サンプルⅠ(普通型・理事会の設置なし・最少人数で設立)
定款サンプルⅡ(非営利型・理事会の設置あり)
第11節 実質的支配者となるべき者の申告書を作成する
第12節 定款認証を行う公証役場へ連絡する
第13節 定款への押印と定款の製本をする
第14節 定款認証に必要な書類を用意する
第4章 設立登記の申請をする
第1節 法人の印鑑を作る
第2節 設立登記の添付書類を作成・用意する
第3節 登記の申請書を作成する
第4節 登記申請書の別紙を作成する
第5節 印鑑届書を作成する
第6節 設立登記の申請書を提出する
第7節 履歴事項全部証明書と印鑑証明書を取得する
第5章 設立後すぐにやるべきこと
第1節 税金関係の届出
第2節 人の雇用等に関する届出
第3節 金融機関口座を作ろう
第6章 設立後の運営のポイント
第1節 設立後の法人運営資金
第2節 役員報酬の決め方
第3節 社員総会の開催
第4節 理事会の開催
第5節 毎年の決算と税務申告、その他の税務手続き
第6節 法人住民税均等割の申告・納税
第7節 事業計画と収支予算
第8節 2年ごとに必要な登記
第9節 登記事項に変更があったら