地域社会を支える市民活動やNPO(非営利組織)にとって、活動の燃料となる「資金」の確保は、永遠の、そして最も重要なテーマです。
NPOの資金源は、主に「会費」「寄付」「事業収入」「助成金・補助金」の四つの柱から成り立っています。このうち、最も活動の根幹となるべきは、市民一人ひとりの意思が込められた会費と寄付金でしょう。
会費は、活動への継続的な参画と支援の証であり、使途の自由度が高く、団体の安定した基盤を築きます。
一方、寄付は、団体のミッションや特定のプロジェクトに対する熱い「共感」を数値化したものです。
近年、クラウドファンディングやマンスリーサポーター制度の普及により、団体のビジョンを伝えるストーリーテリングの重要性が増しています。
いかに多くの人々に「この活動がなくては、自分の住む地域が困る」と感じてもらえるかが、成功の鍵を握ります。
団体の専門性や知見を活かして対価を得る事業収入は、自立性を高める上で不可欠です。
有償のセミナー開催や、行政・企業からの受託事業などは、団体の持続可能性を担保します。これは、NPOが社会に対して提供する価値が、市場からも認められたことを意味します。
助成金や補助金は、新しいチャレンジや社会的なインパクトが大きい事業を加速させる「ブースター」の役割を果たします。
行政や民間財団の厳しい審査を通ることで、第三者による活動の公益性の「お墨付き」を得ることにも繋がります。
しかし、これらはあくまで一時的な支援であり、これに頼りすぎると、資金が途切れた際に活動が停止してしまうリスクを伴います。
理想的なNPOの資金構造は「複数の資金源の組み合わせ」による多様なポートフォリオで団体の個性に合わせたバランスを見つけだすことが大切です。
ひの市民活動支援センターでは、12月に資金獲得のひとつである「助成金」についての講座を無料で行います。
お金について考えることは活動についてあらためて見直すことでもあります。
どうぞ、ご参加ください。
ひの市民活動支援センター2025年第2回研修会
採択されやすい事業や心を打つ申請書の書き方のコツ
■日時 2025年12月7日(日)午後2時から4時
■会場 ひの市民活動支援センター分館1階会議室
日野市多摩平1-14-95 JR豊田駅北口より徒歩6分
■講師 吉田真也 氏
東京ボランティア・市民活動センター 職員
■参加費 無料
詳しくはこちら
https://hino-shiminkatsudoucenter.org/news/grant/
