2.日野の市民活動を知ろう
日野の市民活動について紹介しています。(内容は2023年3月時点のものです)
(1) 日野市の市民活動の状況
➀ 日野市のNPO法人
日野市には、NPO法人が74団体(2022年現在)あります。どのような活動をしている団体があるかは、「内閣府NPOホームページ」より検索ができます。
*主たる事務所を日野市に置いているNPO法人
「NPO」とは「Non-Profit Organization」または「Not-for-Profit Organization」の略称で、様々な分野(福祉、教育・文化、まちづくり、環境、国際協力など)で、社会の多様化したニーズに応える活動を行っています。事業で得た収益は団体の構成員に分配するのではなく、様々な社会貢献活動に充てることで活動しています。このうち、特定非営利活動促進法に基づき法人格を取得した団体を「特定非営利活動法人(NPO法人)」と言います。
➁ 日野市の自治会
日野市には令和4年度現在、237の自治会があります。自治会は住民の交流、防災・防犯、地域福祉など地域コミュニティの核となっています。高齢化が進行している自治会も多いのですが、世代交代を図っている自治会、LINEを使ったデジタル回覧板や、公式SNSの立ち上げなどの活動を始める自治会も広がっています。
*自分の住んでいる地域の自治会は?(日野市)
*ホームページを持つ自治会のリンク集(日野市)
➂ 日野市のサークル活動
日野市のサークル活動は、主に公民館や交流センターで行っている団体が166団体あります。ダンスや音楽、手芸、絵画など、種類は多岐にわたります。公民館や交流センターでは自分のスキルを活かした講座のお試し開催なども相談に乗ってくれます。
➃ アクションプラン
「地域が地域を知る・考える・動き出す!」をテーマに、地域の課題について考え、市民自ら課題解決に取り組む実行プロジェクト「アクションプラン」が動き出しています。8つの中学校区に分かれ、それぞれのテーマに取り組んでいます。
*アクションプランの紹介(日野市)
➄ ボランティア活動
日野市社会福祉協議会のボランティアセンターで、ボランティアの募集・紹介を行っています。ボランティア登録をすると、活動内容を相談することができます。また、情報誌「ボランティア・インフォメーション」が月1回送られてくるので、地域のボランティア情報がわかります。夏のボランティア体験、自宅でできるリモートボランティアもあります。
*日野市社会福祉協議会
➅ イベントの実行委員会
日野市には、市民がイベントの企画運営を行う実行委員会によって運営されている大型イベントがあります。実行委員の募集は広報等で行われています。活動初心者の人の参加も歓迎です。
- (まちづくり市民フェア
- オクトーバーフェスト ・・・日野市で活動する団体が10月にワークショップや展示を行う地域の文化祭のようなイベントです
➆ まちにくわわるポータルサイト「Hi-know」
ボランティアセンター内におかれた事務局が運営する「Hi-Know」では、日野市の団体・サークル活動の情報が集約されています。また市内のイベントカレンダーや「まち記者」による日野市レポートなどもあり、情報収集にぴったりです。
https://www.hi-know.tokyo/
(2) 日野市の市民活動の事例
日野市にはどのような活動があるのか、市民活動の事例をいくつか紹介します。
【市民活動】
炭焼きクラブ
~「大人の火遊び」やりませんか ?
「火を育て、火の有難さを知り、火の怖さを知る」をテーマに、鑑賞炭(お華炭)を作る講座を毎月開催しています。焼いて食べたい物を持ち寄って、焚き火パーティーも開催しています。
すみれ塾
~「教育」から「共育」へ!地域の子どもたちを皆で育てましょう!
教室で行う対面授業、zoomを使って行うオンライン授業で、学びたい学生さんをボランティア講師さんがサポートします!子どもの学びを応援したい大人の方、お待ちしております。
【自治会】
下田自治会
子ども向けのイベントを多く開催しています。地域の若いひとたちと関わりたいというベテランが活動について教えてくれるサポーター制度も導入し、地域活動に参加しやすい体制をつくっています。お祭り当日だけのボランティアから始められる気軽さも好評です。
PTAや自治会も、役員をやると「やってよかった」と感じますが、その良さがみなさんに伝わっていないことが課題です。なるべく小さな活動をいっぱいすることが大切だと思います。
【アクションプラン】
一中アクションプラン
「顔の見える関係づくり」をテーマに子どもから大人まで一緒に楽しめるイベントを企画しています。昔遊びや蚕の糸取り体験、最近はボッチャなどのユニバーサルスポーツで地域交流ができる企画を開催しています。当日のお手伝いから企画運営まで、自分に合った関わり方でOK!
二中アクションプランでは、パン屋さんを巡る「まち歩き」をしています。私は三中アクションプランも参加していて、複数に携わっている人も結構います。 興味持ったものに参加してほしいです。
アクションプランが何をしているのか、日野市のLINEもぜひ見てください。
(3) 日野市の市民活動の実施場所
日野の市民活動は、身近な場所で開催されています。関心ある場所、近くの場所で行われている活動を調べて参加するのもいいでしょう。
仲田の森蚕糸公園
文化遺産にも登録された蚕室「桑ハウス」がある、大きな自然公園です。週末にはプレーパークが開催されており、いつも子どもたちが元気に遊んでいます。
カワセミハウス
多摩産材を利用した建物や綺麗な芝生が印象的な施設。主に環境系の団体が使用していますが、子どもたちの放課後の居場所にもなっています。
交流センター
各中学校区に一か所ずつ設置されているコミュニティ施設。多くの人を集められるホールや会議室などもあり、市民団体の活動の拠点となっています。
地区センター
市内に66か所もあるコミュニティ施設。無料で気軽に利用できるのがウリです。団体の作業・練習におススメ。
ひの市民活動支援センター
なにか活動に困ったらココ!活動のお悩み、団体の紹介、作業場所の提供など、地域活動のことならあらゆる相談にお応えできる施設です。
PlanT(多摩平の森産業連携センター)
住民、学生、企業、クリエイターなど様々な属性の人が集まっているコワーキング・スペースです。創業支援に力を入れており、起業の相談や仕事に役立つ講座などを行っています。多種多様な立場のアクティブな人と出会うことで、新たなアイデアやヒントが得られるでしょう。
(4) 各地域にある市民活動の活動拠点の紹介
市内の様々な施設は市民活動の拠点としても使われています。関心あるテーマに関する施設や 近くの施設で、どのようなイベントや活動が行われているか調べてみましょう。
- 公民館 中央公民館 高幡台分室
中央公民館|日野市公式ホームページ (hino.lg.jp)
- とよだ市民ギャラリー
施設案内 とよだ市民ギャラリー|日野市公式ホームページ (hino.lg.jp)
- 中央福祉センター・高幡福祉センター・湯沢福祉センター
施設案内 福祉センター|日野市公式ホームページ (hino.lg.jp)
- 七ツ塚ファーマーズセンター
施設案内 日野市立七ツ塚ファーマーズセンター|日野市公式ホームページ (hino.lg.jp)
- 男女平等推進センター
施設案内 男女平等推進センター|日野市公式ホームページ (hino.lg.jp)
- 市民の森ふれあいホール
施設案内 市民の森ふれあいホール|日野市公式ホームページ (hino.lg.jp)
(5) まちづくり市民フェアの紹介
市民と市民活動をつなぐイベントとして毎年10月頃に市民の手によって開催されている年に一度の大型イベントです。2022年度はInstagramなどのSNSを使ったイベント告知に力を入れ、若い人の来場が増えた結果、約2,400名が参加されました。
フェアの良いところは市民の手によって運営されていることです。実行委員会形式によって行われており、団体代表やひの市民活動支援センターのメンバーと共に企画・運営を担う市民委員を、毎年初夏に市報で公募しています。2022年度は5名の方が市民実行委員として活躍されました。
市民委員になるにあたって活動経験は問いません。これから地域に参加したいので日野の活動をしりたいから参加した方もいらっしゃいます。
市民委員は団体代表らと共に実行委員会のメンバーとなります。実行委員会は10回行われ、計画、会場、広報、協賛の各部会に分かれて準備を重ねていきました。Instagramの活用も新しく参加した市民委員の提案で行われました。
実行委員と活動団体はそれぞれの役割を担いながらも連携しながらイベントの準備、運営をしていきます。フェアの企画、準備、当日の活動を通じて、地域の様々の人とのつながりが生まれ、イベント後も継続するつながりとなっています。
フェアに参加することで数多くの団体に出会えます。また地域参加のきっかけに市民実行委員となって体験するのもおススメです。
まちづくり市民フェアの活動を活かして、自分のやりたいことをぜひ見つけてください。
まちづくりフェアの実行委員会に今年から入りました。育児と仕事に奮闘していたので、それまで地域のことを考えてこなかったです。出版社にグラフィックデザイナーとして勤めていたので、子育ての合間で、そういったスキルが役立つ場が地域にはあると感じていて、地域の回覧板などのお手伝いもしました。「助かります」と言われるとこっちも嬉しいです。
イベント当日は市民委員自身もブースを出展してイベント参加しています
子育ても落ち着いてきたので、生まれ育った日野に何かできればと思っていたところ、実行委員会の募集を市報で見つけました。一人で参加する勇気がなかったので井上さんを誘って一緒に参加しました。私はアナログ派でしたが、井上さんからInstagramを学んで、双方向のコミュニケーションに努めてみました。コロナ禍でしたが、たくさんの人に来場いただき、とても嬉しかったです。
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