人が集まる企画とチラシの作り方 研修報告
ひの市民活動支援センター第2回研修(24年11月23日 )は大変盛況で充実していた。
1坂田さん自身がいろいろ企画したが人が集まらず、なぜ集まらないか研究した
2その結果、人の集まらない講座の言い訳トップ3を発見した
- 来ない方が悪い
- 市民の意識が低い
- 雨が降った、雪が降った、暑かったなど、天気のせいにする
いずれも、自分は悪くない、企画やチラシがよくなかったと思わない。いつも言い訳を探している。
人が来ない原因は「企画力」と「広報・PR力」が不足しているだけ
3企画力向上ワーク
講師が提供したチラシサンプルを用いて、各講座の定員に対する応募数を示し、なぜ人が集まらなかったか、集まったかを話し合った。自分の仲間とだけでしゃべっていてはダメ。家族に聞くと辛辣な答えが返ってくるので役に立つ。
その結果、チラシの問題より、企画の問題が大きいことが分かった。
ダメなタイトル(企画) | 良いタイトル(企画) |
社会背景型 | 課題解決型 |
言葉の意味を質問する | この講座に出ると得られるもの |
叫ぶ | |
ダジャレ(・・・しま専科 など) | 断定、体言止め |
広報 × 企画 = 集客 企画に時間をかけ、企画の良さをアピールする。
口コミを含めいろいろな広報チャネルがある。
4「企画力」と「広報力」向上のために
- 対象者がよく読む雑誌の企画内容をリサーチ、企画する人材を増やす。
- 参加してほしいターゲットに近い(年齢、価値観など)企画者の意見を尊重する
- その他、参加動機のリサーチや、年齢・性別・ライフスタイル・仕事が異なる人と話す機会を自ら積極的に設ける
- 対象者に響く言葉を探る
5まずは企画ありき
- 誰に(対象者を絞る。誰に参加してほしいか決め、参加しやすい日時や曜日、回数を検討する)
- 何を(売りは何か。参加者は何に悩んでいるか。参加者のメリットは何か)
- どのように(単独で集客できないものは人気があるものと抱き合わせる)
- 次に広報手段を考える
対象者はどこにいるか。広報を見る人は誰か。他団体との連携は必須だが、手段であって目的ではない
※「はるめく」という雑誌は65才をターゲットにしているので、50代の本としている。高齢者向けだからと言って、腰の曲がったジジババのイラストを使わない。
人集めの法則: フェンダー、参画など普段使わない、興味の持てない言葉を出さない。身近なゴールをタイトルにする。
予防の講座は、「自分はそんなことない」と思い参加しない。
誰が見るか、決定権はだれか。子どもやパパを参加させる決定権をママが持っている。
6手に取ってもらえるチラシのポイント
- 見せるチラシにする。読ませるチラシはダメ
- 対象者の心に響く言葉、企画の売りを目立たせる
- パソコン技術を磨く。坂田さんは、WORDとCANVAを活用している
- 認知率の低いカタカナ語や専門用語はタイトルに使用しない
- 出来るだけイラストは入れた方がよい。ただし統一感が必要
- タイトルは紙面(A4縦)の1/3が勝負(配架時に見える) → ホームページでも使える
左上は重要 - 対象者によって、文字の大きさや言葉遣い、広報媒体、申込方法が異なる
7キャッチコピーは重要
1. 人が集まらないタイトル
- 得られるものが不明:「世界平和を目指して」、「地域福祉の向上のために」など
- 言葉足らず:「マナー講座、「健康講座」、「環境学習会」など
- ダジャレ系:「俺たち団快世代」など
- 社会背景型:「男女共生時代を生きる私」など
- 疑問形:「NPOって何?」、「協働って何?」など
- 相手の立場を否定する:「おやじ改造講座」など
- レッツ系:「人権を学び合おう」など
- 人に言えない:「尿失禁講座」など
2. キャッチコピーのポイント
- ゴールが見える、対象者が分かる断定系か体言止め
「子育てママのためのお金がたまる家計術」
「もう一花咲かせるための女の生き方塾」など - 子供向け、親子物は楽しそうに
「親子で作ろう!ゲキうま クリスマス料理」
「パパの手で作る 赤ちゃんのハッピータイム♪」など - 講師のセールスポイントを入れ込む
「有名シェフが直接指導・・・」
「あのプレゼンの達人による・・・」
「朝の情報TV番組出演中 地元生まれの俳優・タレント・・・」
「大河ドラマの人気脚本家が贈る・・・」 (名前よりドラマが知られている
8もっとも大切なことは・・・
まずは企画ありき
対象を絞り、参加しやすい企画を考える。そして、聞いてほしいけれど、それを前面に出すと来てくれないタイトルをつけない。心に響く、ゴールの見えるタイトルをつける。
最後は、担当者の熱意と努力。